昔に比べて、開業することが簡単な時代になりました。
開業をするというと、大変面倒で難しいものだったのですが、今ではその基準も低くなり、多くの人が毎年新しく開業をしています。

近年多いのは、Web企業のようです。
他の業種に比べると、一人でも仕事を進めることが出来ますし、ある程度のスキルとキャリアがあれば可能な仕事だからかもしれません。

ですが開業する人が多い一方、また企業での勤務に戻っていく人も多いようです。
これは勤めている間に、業務を達成するスキルやキャリアを積むことは出来ますが、経営については何も学ぶことがなかったことに起因しているように思います。
実務をすることと、経営は全く違うものなので、一従業員の立場でばかり物事を見ず、経営者としての目線を育てることも大切なのです。

どれだけ技術があっても、経営ができなくては開業しても廃業することになってしまいます。
実務者の目線で感じる不満や改善方法などを考えることと、経営者としての目線を養うことが大切です。

簡単そうで意外と難しいのが経営者の目線だと思います。
実務者は「無理」とか「出来ない」「無茶」と思うようなことでも、経営者は分かっていて求めている場合があるのです。
出来ない理由を並べているうちは、経営者とは呼べません。
出来るようにするためには、どのような方法があるのか、といった答えを導き出す力が必要になってきます。
これは意識しなくては出来ませんし、言われて出来るものでもありません。

組織の中で自分のスキルを磨くのと同じように、経営者としての目線、考え方を身につけておかなくては、開業しても続けることが難しいと思います。
独立を考えた時、このような経営者目線について考えてみるのも良いのではないでしょうか。